嫌いになるまで傍にいて


ドカッとソファの上に座る。


なんか…怒ってる……?



「湯川……?」



「何コレ
まっじぃ……」


湯川はあたしの飲みかけのコーラを一口含んで言った。


「何勝手に飲んでんのよ!」


「…コレ
俺のだろ……?
いつも、俺の為に用意してたんだろ?」


「…っ違う!」


「椎名!」


グイッ


「!!
離して……っ」


「嫌だ」


「湯川っ!!」


あたしからは振りほどけないのに。


「椎名は俺が嫌いか…?

あの日の事…後悔してる?」



突然言われた言葉にあたしは驚いた。


だって


湯川があたしと同じ顔をしてる………?



「湯…川……」



どう言う事………?










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