嫌いになるまで傍にいて
「ま、せいぜい頑張れば」
「…おぅ」
俺は今まで、人との接し方を間違えてたのかもしれない。
ノゾミ達にも。
まったく気付くのが遅いっつーの。
俺に“彼女”が出来たって話はあっという間に広がって。
だけど最初は誰も信じてくれなかった。
…俺って一体どんなイメージなんだ!?
自業自得を棚に上げて、ムカついたのを理由に自分から色々話してたら、
案の定、椎名に激怒され…
…やっぱ馬鹿。
自分からバチ当ててどーすんだ。
椎名、まだ怒ってんだろーな…
気弱になりながらも、隣のクラスへと向かう。