竜の国Ⅱ




「守護竜が心配してんじゃねぇの?」



「してればいいのよ。」



言い争いに夢中になって

見知らぬ土地に放り出しやがって。


心配でもして少しは反省しろっつーの。



「じゃあ俺と一緒にくる?」



つーんとそっぽを向くあたしの顔を

覗き込んできたフィゼルの顔には

満面の笑み。



「? どこに? 」



集会・・は聞こえが悪いから会合?が

終われば守護竜たちは

それぞれの国に帰る。


ってことはファラナに来いってこと?


む、無理無理!!

あの二人に殺される!!


ここに来るのだってやっとのことで

お許しもらったんだから。


仕事だってあるし。





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