藤色アイルランド

三流魔女をやっつけろ!~マジン・ザ・ハンド~

ま、それはそれとして今はあの三流魔女を叩き潰して格の違い教えたげるついでに親友の敵討ちとシャレこみますかね。
「えっ!?絶対零度を統べる氷の女帝サンドリヨン・ローゼン!?どうしてここに。」
う~ん予想通りのリアクション、三流ってわかりやす。
「見たところ呪をキャンセルしたっぽい。でも、最年少なのに大魔女でもスゴいちるみの魔力の何割かを取り込み、更に影山総帥から買った神のアクアプロトタイプでパワーアップした私に勝てるかな~?いかに女帝サンドリヨン・ローゼンでも。」
へぇ~っ随分とナメられたもんよね。影山特性のドーピングにチルチルの魔力の数割で私を倒そうとか世宇子中クラスの身の程知らずな勘違してるし。そう、世宇子が帝国に勝てたのは神のアクアの強力なヤツに影山の卑怯な罠があったからで実力なんかじゃないよ。それに実力で挑んだら帝国が圧勝してるんだから。てか私にそんなの通用しないしね。
ま、そんなの使っても私に勝てないけどね♪
「ちゆりん、ライフルの弾ってあとどんだけある?」
「30発入ってるマガジンがあと2つ。」
1人でも十分だけどちゆりんにこんな質問したのは理由があった。コイツのゴーレムが結構この部屋にいるからだった。要はゴーレムの撃ちもらしは処分してちょうだいってこと♪
「死の呪弾パラダイス!」
三流魔女辛子煮込の指先から放たれるガンドによく似た弾が無数に飛んできた。けどこんなのは目眩ましってのよね、その直後にスゴい攻撃が来るってシナリオになってるってのが相場なのは知ってる。私の掌から放たれた氷の弾が呪の弾丸を凍結させた直後にビッグサイズの火球がとんでもないスピードで私めがけて飛ぶけど私の掌に触れるやそれはただの氷の塊に変った。
これでも機巧魔神《翡翠》並に氷雪系を操る自信はかなりある!おや?辛子煮込めビビってるや。
「どうしてチルチルを呪にかけた」
私は山下真司や草刈正雄、松崎しげるに国広富之がケータイ刑事で犯人に問うように問うてみた。
「だって15歳で大魔女になったあの才能が羨ましかった。彼女さえいなければ私があの座の所有者だった。その時気付いたの、ちるみに取って代わって大魔女になる方法を。それがこれだったのよ。影山様に・・・、影山総帥からいただいたこの神のアクアでちるみを呪ったのよ。」
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