藤色アイルランド
「ゴッド・エネルとは交信できなかったから彼と戦うのはやめにしちゃおうリーヨ。じゃ怪異・・・なんて冗談はやめといて(私でも怪異とやり合う勇気ないし)、どーしよーか・・・。んじゃ、とりあえずジャックなオッサン。」
ジャックなオッサンって、ゲヴェールお兄ちゃんだよね?
「オレはまだ23だ!オッサンじゃないっ!!」
あぁ、いつもの切返しだ。
「そんなのはどうでもいいリーヨ。私もう君飽きたからいらないリーヨ、つまり解雇したいリーヨ。だってさ~、命令とは言え妹を裁判にかけさせるって兄としてどうよ?それに今の切返しもつまんないし。おめでとう。君はたった今スポンサーを失ったリーヨ。つーよりおめでとう。君はたった今から失業者になったリーヨ♪」
あ、やっぱりすごいショック受けてる。
「フンだ!覚えてろよ~!!バカ!バカ!!バーカ!!!」
捨て台詞が古典的な気がするのは気のせいかな・・・?
「クラゲ愛でたら忘れるリーヨ!」
とサンドリヨンちゃんはお決まりな返し文句の後結構なサイズの氷塊をゲヴェールお兄ちゃんの頭上に落し吹雪で外に出した。でもその吹雪の影響で民主党の岡田やジョン・カビラとさっきまでズグダンズンブングンゲームやってた人が一瞬で凍結しちゃったよ。
「改めて判決だリーヨ。判決は~どーしよ。お面でゴメン。考える時間を30分もらうリーヨ。あ、ギルティには変りないリーヨ。」








逃げる?いや、この状況で逃げたら氷漬けにされちゃう。ヤバいよ。それだけはフツーにイヤ!(フツーって言うな!)
そんな自問自答を胸にタイタニア読んでたら予期せぬ人が来たの。
「このこの!ミンチにしてやる!」
って、ゲヴェールお兄ちゃん!?何で!?今失業者になって追い出されたんじゃ!?
「ほんしゃらげー!追い出された後、オレは変なネコに襲われたんだー!アンタがオレを失業者にしなかったらー!許さ~ん!!」
あぁ・・・ちゆり、じゃなくてチェシャちゆまた人違いで誰か襲ったんだ・・・。
でも、このゴタゴタを利用しない手はないよね。
「逃げるよみんな!!!」
ゴタゴタを利用し逃げ出したおかげで私達は事なきを得たんだけど、もう帰りたい。マジで帰りたい。誰か帰り方知ってるかな?
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