戦国遊戯
どこでどう、手合わせをするのかと思っていたら、信玄の家の庭で手合わせをすることになった。
問題は2つ。
こけたら痛い。
そして、私は制服。
・・・やだなー。痛いの嫌いなのに。制服って、結構ひらひらして動きづらいのに。
はぁ、とため息が出た。
「玲子、何か武器はいるか?」
「いえ、結構です」
幸村に、手をひらひらとふった。
「ほう、玲子は素手で戦うというのか」
縁側に座って、傍観している信玄が言ってきた。
「武器の扱いにはあまり慣れていないので」
説得力にはいまいち欠けるが、仕方がない。
本格的に、何かを習ったりしたことはないのだ。すべて見よう見真似。格闘技ゲームや、映画、実際の格闘技。そういったものを見ては、自分でもその動きを真似て遊んでいた。
ワールドヒストリができてからは、その、ワールドヒストリ内で、その動きをさらに磨いた。もちろん、仮想世界と現実世界において、その差はあるとしても、気がつけば、男顔負けの力を身につけていた。
「・・・いいのか?」
幸村は、長柄の棒を持っている。棒は長く、リーチ面で、素手だとかなりのハンデが生まれる。しかし、逆に、相手の懐にもぐりこむことができれば。逆転も可能だ。
「ええ。なれないものを使って、負けたときの言い訳にはしたくないから」
そう言って構える。幸村も構えた。
問題は2つ。
こけたら痛い。
そして、私は制服。
・・・やだなー。痛いの嫌いなのに。制服って、結構ひらひらして動きづらいのに。
はぁ、とため息が出た。
「玲子、何か武器はいるか?」
「いえ、結構です」
幸村に、手をひらひらとふった。
「ほう、玲子は素手で戦うというのか」
縁側に座って、傍観している信玄が言ってきた。
「武器の扱いにはあまり慣れていないので」
説得力にはいまいち欠けるが、仕方がない。
本格的に、何かを習ったりしたことはないのだ。すべて見よう見真似。格闘技ゲームや、映画、実際の格闘技。そういったものを見ては、自分でもその動きを真似て遊んでいた。
ワールドヒストリができてからは、その、ワールドヒストリ内で、その動きをさらに磨いた。もちろん、仮想世界と現実世界において、その差はあるとしても、気がつけば、男顔負けの力を身につけていた。
「・・・いいのか?」
幸村は、長柄の棒を持っている。棒は長く、リーチ面で、素手だとかなりのハンデが生まれる。しかし、逆に、相手の懐にもぐりこむことができれば。逆転も可能だ。
「ええ。なれないものを使って、負けたときの言い訳にはしたくないから」
そう言って構える。幸村も構えた。