∞君とラムネと∞
泣いて泣いて泣いて

忘れられない日々はとても辛かった。


あの日泣いて家に帰ったあたしに
本当は、父が別れてくれと頼み込んだのだと
母が言っていたから。


喚き散らして父を詰った。

母に当たり、兄弟に歯向かい、


抜け殻のような日々はあまりに辛く
神様はあたしに婚約者を与えた。


ミノルと違う、なにもかも違う

声も

触れる手も

タバコをくわえる仕草も

笑い声も





優しさのかたちも


すべて違う、婚約者を。
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