∞君とラムネと∞
浅はかで、弱い。

そんなあたしは
こんなにも愛する人を


一生愛する為にさよならする。



あんなにあたしを愛するあの人を
いっぱい幸せにするために
この人とさよならする。




パラレルワールドは確かに此処に存在した。
あたしの中に、存在した。


なにも変わっていなかったのはあたし。
このパラレルワールドの主人公はあたしだったのだ。


あのコロッケ屋も金物屋も梅干し婆ちゃんも
ミノルも。
皆はきちんと前に進み
あたしをきちんと追い出してくれる。


此処は、もうあたしの場所ではないんだよ、と。
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