キスに恋して…1
直哉は私を抱き締めた


私も直哉の背中に両手を回した


「もう一回」


「え…?」


「楓…」


「ん…」


「大切にするから」


「ん…」


そう言って直哉は私に何度も何度もキスをした


まるでキスのシャワーを浴びているかのような感覚で私にキスを覚えさせた


ただ唇を重ねるだけの柔らかいキス


キスをしている時は何も考えず、ただ直哉の唇の柔らかさだけを感じていた


優しさが溢れるキスを何度も受けて、私は恋愛の楽しさを知った






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