キスに恋して…1
「そろそろ帰るか?」


「まだ早くない?」


「誰かに見られたらヤベエだろ?早めに出て、見つからないうちに帰った方がよくね?」


「それもそうだね」


私はソファーから立ち上がった


その瞬間、直哉に手を引っ張られ、私は体勢を崩し、直哉に正面から抱きつく形になった


「ギュッでしたかった」


耳元で囁く直哉の声に、不覚にもキュンとなってしまった


「帰るからね」


私はそう言って直哉の頬に軽くキスを返した


「ちょっと待て!俺着替えるから!」


「何で着替えるの?」


「お前送って帰る時、誰かに見られて、制服着てたらオカシイだろ?」


「本当だ!」


直哉は急いで着替えた






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