キスに恋して…1
「いたの?」


私は直哉の顔が不安そうだったのを見逃さなかった


直哉が私を引っ張る方向の逆を見てみた


見なきゃ良かった…


ズキッ


心臓が痛い


私の目に入ったのは


良平とあの子だった


「楓?」


「ん?どこにいんの?」


私は良平に気付かないフリをした


直哉は私があの二人を見ないように引っ張ってくれたんだね


私バカだから見ちゃった


あの二人、仲良さそうにしてた


良平は照れ屋さんだから、手は繋いでなかったけど、きっと女の子はくっつきたいんだろうな…





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