ディーダラス2064
ディーダラス01が月軌道上のドックから出発してからというもの、ディーダラスの探査船としての機能性の高さや、居住区の快適性にクルーの誰もが関心することとなった、
誰にも、与えられた課題は、人類史初の地球外テクノロジー存在とのコンタクトにおける、人類文明においての利益と、この歴史的センセーショナルのベストな意味での成功、それらを導くためのプラン構築と、ありすぎても構わない、あらゆるシチュエーションに対しての徹底した対処に関するプラン作成だった。

ナオヤとカオルはディーダラス居住区ではルームメイトだった。
ナオヤは性格的にアバウトな面を多分に持っていた、
カオルはムチャクチャなことをやっていても、目の前にあることに必死になりやすい面があった。
今回のミッションに際しても、カオルは真正面から受け止めていた、
しかしナオヤは違っていた、まるでゲーム感覚で、彼の好奇心なりに、知的欲求も絡めてミッション自体にワクワクして、ただ楽しもうとしているかのようだった。
カオルはそんなナオヤが新鮮に感じられ、ある意味、カオルが余裕を得るカンフル剤的効果も担っていた。
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