僕が彼女を殺しました・・・。
「・・・ん・・。」
ゆっくり目を開けると、
そこにはおっさんが居た。
おっさんの顔を見てすぐに分かった。
俺・・・死ねなかったんだ・・・。
千里に会いに・・・行けなかった・・・。
涙が頬を流れた。
でも、その涙は俺のじゃなかった。
「何で・・・こんな事した・・・。」
俺の目の前には、
歯を食いしばって必死に涙を堪えてる
おっさんが居た。
「おっさん・・・泣いてんのか・・・?」
「俺なんかのために・・・そんな顔してんのか?」
ポタポタと雫が落ちる。
「何で・・・泣いてんだよ・・・。」
「何で俺じゃなくておっさんが泣くんだよ・・・。」
気付いたら、俺の目からも涙が出ていた。
何故かは分からない。
ただ、次から次へと涙が出るんだ。
涙が・・止まらないんだ・・・。
何で・・・今俺は泣いてる・・・?
なぜ俺は・・・生きてる・・・?