恋*クル〜2nd〜
顔をくしゃりと崩して笑う武人に、胸がズキンと痛む。
武人に連絡しなかったのは、そんな理由じゃないのに……。
ベッドに座っているあたしのもとに、武人がゆっくりとやって来て、隣に腰を下ろす。
「――実を言うとさ……」
言って、武人は大きな手のひらであたしの頭を抱え込み、グイっと自分の身体に引き寄せる。
「ちょっと心配だったんだ」
ズキンと痛んだ胸は、次第にドクンドクンと苦しい音を立て始める。
自分の身体がわずかに震えていくのを感じた。