恋*クル〜2nd〜


“……あんたさぁ、もう一押しなんだから、頑張りなさいよ?”



麗がドリンクバーにお代わりに行っている時に、あたしは信一くんにそう念を押す。



“……麗ちゃんさぁ、信一はどう? 年下だけど、結構頼りになるぞ?”



信一くんが席を立てば、今度は武人が麗に、信一くんをプッシュする。


あたしたちに発破をかけられた二人は、ただ笑って言葉を濁すだけ。

二人の仲はとても微妙。

ハッピーエンドがやってくるのかさえ、あたしにも武人にも予測不可能。



ただ、二人は一緒にいる時間が多くなってきて。

麗の口から、信一くんの話が頻繁に出てくるようになったのは事実だ。






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