りんごあめみたいな
中島の声に一気に緊張が高まる。
「この前の・・・告白のことなんだけど」
「告白」なんて言葉がでた瞬間、あたしは怖くなった。
ここで、もし断られたらあたしはこれから中島のトマト顔を見ることはできないし、今度こそ呪文は有効期限を過ぎる。
「俺さ、・・・」
早く言えよ!!
そう心の中で何度も唱えた。
フラれるか、フラれないかというよりも早くこの状況を消したい。
この鼓動の音が中島に聞こえないか、不安だった。