空色ステップ
プロローグ
サンタの存在を信じなくなったのは、いつからだっけ…?
…なんてそんなモン俺はハナっから信じちゃいねぇし、夜中にサンタの正体をバッチリ目撃してるし。
しかし「サンタを信じなくなったのって、いつから?」なんていう質問をして、何か利益にでもなるのかと俺は思う。
つまり、俺にとっては『つまらないこと』なのだ。
この俺の人生は、あまりに普通で平凡すぎる。
だからといって、宇宙人や未来人や超能力者であふれた日常を望んでいたわけではなかった。

そう、俺は望んでいたわけではなかった…のだと思う。
ただ少し、ほんの少し、人生に刺激がほしかった。それだけだった。

ー…まぁそんなことを言っても何が変わるわけでもないのだが。

それは本当に。本当に突然で。
普通だった日常がいきなり非日常へと化したのだ。
例えれば、オセロの白と黒をひっくり返してしまったような、そんな感じだ。

この話は、俺が出会った一人の少女が始まりだった。
俺の世界の何もかもを変えた出会いからー…
< 1 / 3 >

この作品をシェア

pagetop