恋の破片(カケラ)~ラブ&ピース~
しかも、美夕はメイクの仕事もしていたので、皆が甘えてお願いと寄って来て、自分の髪を乾かす暇もなかった。

(もうっ!)

特に観光地なので、坊ちゃんのキャラのマドンナの衣装だと髪をセットするのに時間もかかる。
矢絣に袴も自分で出来ない子は着せてあげないといけなかった。

ホテルからホテル(風俗ちゃうよ)に移動するのも時間がなくて、走ると、

「あっ!マドンナさんよ!」

と、注目を浴びる。

そうなると、穏やかな微笑みを浮かべしゃなりしゃなり歩かないと行けない。

角を曲がって猛ダッシュ。

そして、

「あっ!
マドンナさんよ!
可愛い~!
あっ!
マドンナさんが電話してる!」

の、繰り返し。
< 166 / 245 >

この作品をシェア

pagetop