恋の破片(カケラ)~ラブ&ピース~
次の日は混んでいた。

実は初めて来た時から、マスターは、
「美夕ちゃんみたいに苦労してる子からお金はとれない」
と、お金を受け取らない代わりに、じわじわと店の子を帰し、美夕に一般客として、店の全員の客の相手をさせていた。

その中にお尻を触るヤツがいて、美夕は困ってキレた。

そしたら…

豊が急に怒って帰ると飛び出した。
「アンタのせいよ!」

と、そのスケベ野郎の両頬を引っ張り、もう触らない誓いを立てさせ、落ち込んでいたら、店の電話が鳴り、

「美夕ちゃん、豊君から電話」
と、言った。

泣きそうな声で電話に出た。

「どうしてあんな事許すの!?
何故店を出ないの!?」

意外な事を言った。

「話せない事情があるの…」

そう言うと、

「今から下に車で迎えに行くから降りて来て。」

そう言われた。

マスターに言うと、

「行きなさい。
豊君怒ってるんだよ。
何してるの!早く!」

(マスターのせいなんですけど。)

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