恋の破片(カケラ)~ラブ&ピース~
「だったら俺はお前を絶対に捨てたりしない!
それならいいだろ!?」

そう言って説得一時間半、少しだけ由貴が顔をあげたのをすくいあげるように、直樹の唇が触れた。

直樹は初めてのキスなのに舌を入れようとした。

気持ち悪くて由貴は阻止しようと歯をくいしばったら、直樹はあきらめたかわりに、セーター越しに由貴の胸を触った。

「イヤッ!もう帰る!」

由貴は急いで帰り、自転車を車庫に入れて家に入った。

「遅かったね。
もうご飯できてるよ。」

「いらない。」

母の顔が見れなかった。

すごく後ろめたく、悪い事をしたような気がした。
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