Rainy-Rainy
乾燥機の蓋を開けて、中を漁る。

恭輔さんの服。

恭輔さんの服。

女物の下着…誰の?


「あれ?あと、私の制服……だけ?」


眼帯は?

どこにも無い。


「おい、静香どうした?制服無かったか?」


恭輔さんがひょっこり顔を覗かせる。


「眼帯………恭輔さん、眼帯が無いの」

「あン?眼帯なら、遊里が泥が落ちなくて、使いモンにならねぇって捨ててたぞ」


と、恭輔さんはおもむろに乾燥機の脇のごみ箱に手を突っ込んで、その中から眼帯を引っ張り出した。


「ほら。お前、水溜まりに倒れたろ?それで、こんな有様だ」


真っ白だった眼帯は、茶色く汚れてしまって、ブランブランと虚しく揺れている。


「うぁ…酷い」

「だろ?これじゃ使えねぇよ」


そうじゃない。

勝手に捨てるなんて、酷い。


「っ……返して下さい」


思いっきり引ったくって、汚れてるのも構わずに付ける。


あー、落ち着く。


……ちょっと気持ち悪いけど。




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