ヘタレの君を強くする
『あ~・・・疲れた!』
「ホントだね~!」
由宇と更衣室で帰りの支度をしながら、
ダラダラと話している。
ホンットに疲れたぁ・・・。
「ちょっと!
金沢さん!!」
がたんッ
急に話しかけられて、
座っていたベンチから落ちた。
よく絡まれるバレー部の5人だった。
『?なんですか?
バレー部の先輩方。
帰りたいんですけど。』
「何じゃないわよ!
さっきのアレは何よ!!」
あれ?・・・
あ~耐我ね。
「幼馴染だからって
いつまでも調子に乗ってんなよ!!」
うぜ~・・・
耐我ねらいだろ?
『で、どうしろというんですか~?』
適当に切り上げてやる。
「そうですよ~。
ただの嫉妬でしょ?」
由宇!
火に油を注ぐな!