ヘタレの君を強くする


『あ~・・・疲れた!』

「ホントだね~!」


由宇と更衣室で帰りの支度をしながら、

ダラダラと話している。


ホンットに疲れたぁ・・・。



「ちょっと!
 
 金沢さん!!」

  がたんッ


急に話しかけられて、

座っていたベンチから落ちた。

よく絡まれるバレー部の5人だった。


『?なんですか?

 バレー部の先輩方。

 帰りたいんですけど。』



「何じゃないわよ!

 
 さっきのアレは何よ!!」


あれ?・・・

あ~耐我ね。


「幼馴染だからって

 いつまでも調子に乗ってんなよ!!」


うぜ~・・・

耐我ねらいだろ?


『で、どうしろというんですか~?』

適当に切り上げてやる。

「そうですよ~。

 ただの嫉妬でしょ?」


由宇!


火に油を注ぐな!

< 7 / 9 >

この作品をシェア

pagetop