美女で野獣
「あッ!きました」
ボク達の番になりスタッフの人が扉を開けてくれる

「んじゃ、先に入るね」
紀奈がひょいと1番に乗り込む
続いて紀奈の横に座りたかったので2番に乗り込んだ

ばたんッ!

『え』

ボクと紀奈は顔を見合わせる
次に入ってくるはずの孝太郎と紗亜夜さんは
外でニヤニヤしながらこちらを見ている

「は…はめられた」
ボクはがっくりと肩を落とす

ちらりと横に居る紀奈を盗み見すると夜景を眺めていた
「き…綺麗だね」
遊園地のいたるところにイルミネーション
寄り添うカップル達のバックはキラキラ輝いている―――

なんてロマンチックなんだ!!!

「何、お前、綺麗じゃないだろ」
大げさに紀奈はため息をつき冷めた目でボクを見つめる

「なッ!綺麗じゃないか」
「女か、お前」
「ちがッ…!」

なんで!?こんなに綺麗なのに

「私は食べ物の方が好きだ」
「…!」なんつー女
もうちょっと可愛げないんか?!

ああ、でもこの景色を紀奈と2人で見られるなんて
それだけで幸せ♪

「あッ紀奈」「うん?」
「メリーメリークリスマス★」「…めりくり」
テンション低ッ!!

「私はキリスト教信者ではないのだが…」
そんな言いわれても…

「んで、クリスマスプレゼントがあるんだ」
ボクはポケットに入れておいたものをだす

小さな白色のリングケース
「あけて」「うん」
紀奈はコクリとうなずき、その細くて長い指でかぱっとふたを開ける
仲にはピンキーリングが2つ

「なんで、ピンキー…」
ぼそっと紀奈が呟く

「何処の指にはめると思ったの?」
にやっと微笑むボク

「なッ…!」
かあっと赤くなる紀奈の頬
「流石に…うん、買おうと思ったんだけどやっぱり照れくさくてピンキーリングにしたんだ」

そりゃ、薬指にはめて欲しいに決まってる
でも、そんな勇気ボクにはまだない

「…りがと」「ん?」
「ありがとね」
紀奈の頬に愛らしいえくぼができた
「じゃあ、指だして」「うん」

そっと紀奈の綺麗な指を支え
指輪を通す
シルバーのリングの裏の居はHKと彫ってもらった
はやと.きな
という意味だ

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