向日葵のうた
「そっかぁ…」
あたしは話が気になったあまりに、すぐ聞いてしまったのだ。
「まぁいいけどさ…本題入るけどいいか?」
拓海はあたしに聞いた。
なぜいまさら聞く?
『だめ』なんて言うわけがない。
でも、そんなことが言えず、ただうなずくだけしか出来なかった。
「今日、向日葵はバスケ部見学に来ました。誰に会いました?」
拓海が丁寧にあたしに聞いた。
「先輩…?」
あたしは思ったままに答えた。
「んーと…他には誰に会いましたか?」
また聞かれた。
変だなぁ…?