先生と私のたった一度の恋

4

「和馬〜?
って、仁也じゃん!」


ひょっこり顔を出したのは男の人。
どう考えても寝癖の髪にヘアピンをつけていた。

なんとも、個性的な人。


でも、私はこの人を知っていた。
この人は…


有吉 琢磨(アリヨシ タクマ)

たしか、


「生徒会長。」

ポツリと私は言った。
すると琢磨先輩は私を見た。
ジリジリと私に詰め寄る。と、先生が琢磨先輩の襟を掴んだ。


「琢磨ぁ〜
先生をつけろ!せ・ん・せ・い!」


難波先生は琢磨先輩の頭をグリグリとする。
琢磨先輩は、笑いながら先生とじゃれあっていた。


と、また足音がした。
足音の先には、髪の長い女の人。


眼鏡をかけて真面目そうな印象だ。

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