先生と私のたった一度の恋

7

私はポツリと言いながら先生を見ると「だろ?」と笑う先生がいた。


「お、帰ってきたか。
仁也先生と…誰?」


部屋の奥から大きな人が現れた。
どうやら、三年生らしい。

「やっと〜?」

本棚の方から声がして見てみれば、ファイルを取り出している可愛らしい女の人。


2人の視線は、難波先生の隣に立っている私に注がれた。


「仁也先生の生徒さんよ

あ、私は樋渡 奈々(ヒワタリ ナナ)。
よろしくね」


奈々さんは、二年生らしく私に柔らかな笑みを浮かべてくれた。


樋渡…?


「もしかして、暁くんのお姉さん?」


私がおそるおそる口にすれば驚いた表情。

「あら?暁を知っていたの?」


奈々さんは、首を傾げた。
「同じクラスです」


私が言えば奈々さんは「そう!」と、嬉しそうに笑っていた。

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