先生と私のたった一度の恋

8

ズシッと体に何かが乗った。


「可愛い〜。
君、名前は?」

私の体に抱きついてきているのは、三年生の女の人。

私は支えきれずに前のめりに倒れた。


「中村!大丈夫か?」


難波先生がすぐに私を起こしてくれた。
今度三年生の女の人は、私に前から抱きついてくる。
「ごめん〜大丈夫?

あっ!僕は、高橋 りりんだよ!」


りりんちゃん(そう呼べと言われた)は、私の髪をサラサラと撫でてくれた。


しかし、いつまでも抱きつかれるのは、苦しい。


「…りりん。」


すると大きな人がりりんちゃんの襟を掴んで私から離してくれた。

「あ、ありがとうございます。」


私が頭を下げると大きな人は、無言でポンポンと頭を撫でる。


「…進藤 大和(シンドウ ヤマト)」


ポツリと大和先輩は言った。

しかし、彼らはきっと生徒会役員なのだろう。

が、私は?

そんな事を思っていると先生が私の頭に手をのせてきた。

「先生?」
< 17 / 37 >

この作品をシェア

pagetop