先生と私のたった一度の恋

9

難波先生は私を見て、肩を掴んだ。
私は、ビックリして固まる。


「中村…お前、生徒会に入らないか?」


先生の言葉に私は耳を疑った。
生徒会役員の先輩達は、止めもせずにただ、黙って見ているだけ


「な、何でですか?
一年の私が?」

私が戸惑いながら先生と向き合う。
意志の強い先生の瞳が、私の瞳とぶつかる。


一気に顔が赤くなる事が分かった。


「生徒会のルールとして、書記次長は一年じゃないとダメなんだ。」


難波先生は、私の顔をのぞきこむように近づける。
私はドキドキしながら口を開く。


「で、でも…」

正直、戸惑っていると和馬先輩が私の肩を叩いた。


「大丈夫だ。
生徒会は、授業の無断欠席も許される。
生徒達にも、分からない。」


和馬先輩が落ち着くように優しく言った。
それを聞いて、私は少し落ち着いた。


「…私なんかで…良いですか?」


私がおそるおそる尋ねると先生は、優しく頭を撫でてくれた。


「私…お願いします。」

こうして、私は生徒会役員になった。

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