NOEL(ノエル)
「そうだったのか・・・。」
君のお父さんはその事を?」
ミルクはふうっと息を落として首を横に振る。
「知らないでしょうね。
昔はともかく、今はNANOとの交流を持てるのは一部の関係者だけ。
一旦会社を離れたら、NANOにいる人達と連絡を取ることすら難しいのだから・・・。」
「それじゃあ、君はその・・・
お父さんに会う為にNANOへ?」
「違う。
そんな単純な目的ではないわ。」
ミルクはふと視線をガーデンに咲き乱れる花へと向ける。
「ねぇアル、NANOのどこかに、これと同じ花が咲いていると思う?」
「いや・・・無いと思う。
NANOには自然光が無い。
だからNANOで栽培できるのは、ごく限られた種類の植物だけだと思うよ。」
「何故なの?」