NOEL(ノエル)

2台のスクーターはドームの屋根中央部に到着する。

(こりゃまた派手にやっちまったな・・・)

陥没したドームの屋根には直系3Mほどの大きな穴が開き、そこから爆風ではじき出されたと思われる金属のワイヤーがバチバチと火花を散らしていた。

エドは穴の上から真っ暗なドーム内部に向かって叫ぶ。

「おーい、ニコ、ユーロ、そこにいるのかーっ?!」

すると待ってましたと言わんばかりに、穴の中からユーロの声が飛んで来た。

「エド、エド来てくれたのかーっ!
今、ビルから連絡が入ってさー、エドとガイみたいなヤツが通ったって聞いて、そんで俺―」

「ニコは無事なのかよ!」

「あぁ無事・・・っていうか、気を失っちゃってるんだけど、今アルベルトくんが見ててくれてるからさ・・・」

「ぬぁにっ?!無事じゃねぇ?!
テメェ何してやがるんだよ、そのアルなんとかってのは誰だ?

つか、それどっかで聞いた事あるような・・・」
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