NOEL(ノエル)

「よ、待たせたな。」

白衣をひるがえしユーロが入って来る。
高潮したその顔には、うっすらと汗を滲ませていた。

「何か、さっきのヤツのメモリがあっちで一回取り出されたみたいでさ、微妙なセッティングのずれがあったらしい。
強制終了が出来なくなってた。
危うくショートするとこだったぜ~。

ま、でももうノープロブレムだ。
これで、今夜のエミリアちゃんのライブにも安心して行けるってもんだ。」

「なんだって?!」

ガイは顔色を変えて立ち上がる。

「あ、知らなかった?
チケット取るの大変だったんだよな~。
なんだガイも行きたかったのか。」

「いや、そこじゃない。
その前だ。
メモリが取り出されてたってどういう事だ?!」

「あぁ・・・」

ユーロは思い出したように白衣のポケットから小型のモバイルを取り出した。

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