幕末咲乱華
辺りは既に真っ暗闇になっていて、風が吹く度に草木が揺れ、不気味な程だ。まだ季節は早いが、肝試しをしている様で落ち着いていられなかった。

しかも橋まで来ると…



?「ヒィック……」



突然、誰かの声が聞こえて身震いした。



華「だ…誰?」



人影の方へ尋ねる。



?「あぁッ?!俺様を誰だと思っている?殿内 義男様だぞぉお?……ヒィック…」


華「と…殿内さん?!何でこんな所に?まだ、近藤さん達といらっしゃったんじゃなかったんですか?」


殿内「む?その声は昼間の女中だな?
近藤とはもう別れて来たわい。」


華「そぅだったんですか…。旅先、気を付けて行って来て下さいね?」


殿内「あぁ…。と、その前に…お前、こっちに来い…」



酔っ払って手招きしている手に力無くフラフラしている。
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