恋うつつ ~“好き”というどうしようもないキモチ~
「もし、あなたがわんこちゃんのカレシだったら、オレには勝ち目がなかったからです」
「“勝ち目がねぇ”って……まさか、にーちゃん、ひょっとしてオレのこと、恋のライバルとでも思ったか?」
「だって、わんこちゃんがあなたに“キスして”なんて言ってるし」
“あっちゃー”とあたしは思った。
ミュウトにキスをおねだりしてるところから、バッチリ、センパイに見られてたんじゃん。
……って、ちょっと待って。
いまセンパイ、ミュウトに“恋のライバルとでも思ったか”って言われて否定しなかったよね?
…ってことは。
……ってことはだよ。
センパイ、もしかして、あたしのことが……好き……ってコト!?
でもセンパイには、あゆみセンパイがいるじゃん。
なんで?
センパイ、いったいナニ考えてるの?