Heaven


『ヒカルなんて言ってたの?なんで電話をしたんだろ』


『さくらにも分からないんだ…電話で聞いても《別に理由はない》って言ってたし…ただ仲が良かったから…電話したのかもしれないしね』


ヒカルは本当に何を考えているのか分からない。自分の頭の中で勝手に考えて、周りの人に相談せず、自分で行動をする。いいことかもしれない。だけど悪いときもある。

抱えていた枕をぎゅっと握って、俺はさくらの話に耳を傾けていた。
さくらも涙をぐっと堪えて、話を進めていく。


『でもね?さくらが辛い時とか悩んでいる時に必ずヒカルから電話がくるの。遠いとこにいるのに、さくらなんか見えないのに…そういう時に必ずヒカルが電話があって、話聞いてくれるの』


だからさくらはヒカルを忘れられないと言ったのだ。
遠い場所に住んでいるのに、辛いことや悩みを聞いてくれる存在だから。いや、さくらはヒカルが好きだから…
その理由も含まれるのだろう。


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