自閉症児の育児日誌
なので、新しい教室に慣れるまでにもの凄く時間がかかってしまう。今まで毎日、当たり前の様に見ていた先生や友達が移動や卒園してしまい、新しい年になると慣れ親しんだ人がいない…。自分が一つ進級して教室がズレた。そんな当たり前のシステムが彼女には理解出来なかった。そういう事を繰り返すうち「別れと出会い」について少しずつ理解出来てきたのだが、小学四年になった今でも春が苦手の様だ。好きな人であれば、ある程別れのショックは大きい。それは、健常者である自分達でも同じ事である。別れて、次の出会いを迎えて新しい人との新しい生活。不安定になる季節がまたやってくる。
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