秘密な時間



…………………………



注意通りもっと気をつけておけばよかった




莉子は私達の仲に気づいてしまった




そして、今日私は莉子の“こわさ”をはじめて知ったんだ





…………………………



今日、私の教習が終わった後…


中山さんが私に近づいてきて、話かけてくれた




「松永さん」




「はい?」



寒そうに身体を小さくしながら、小走りで近づいてくる



その姿に喜びが溢れ、笑顔が零れる




「中山さん、どうしたんですか?」



ポン…



キャー中山さんの大きな手が頭に―




「どうしたじゃねーよ。何で連絡よろさね―んだよ」




「え?だってまだ罰ゲーム思いついてないもん」




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