シンデレラストーリー

ーキーンコーンカーンコーンー

『さようならー』

1日も無事終了し、私は朝の言葉を発しないまま学校を出る。

ん?
何やら、校門が騒がしい。

何があったのかな?

とそこに、学校一情報が早い紗愛弥(さあや)が走ってこっちにやってきて

「楓、あんたあの人と知り合いなの?!」

『あの人…?』

紗愛弥が差す方向を見ると、帽子をかぶって黒メガネをかけてる人物が…

『湊?!』

そう。
そこにはなぜか湊がいた。
急いで駆け寄ると
周りの皆が「どんな関係」みたいな目で見ている。

『湊なんでいるの?』

「んあ?」

とぼけた返事をしたあと上の方をみながら顎をかきながらなにかためらっている。

そんな仕草にもキャーキャー言ってる女子。

「楓、どんな関係なの?!」

イケメンに目がない歩夢が私に何か期待しながら聞いてきた。

『どんなって…おにぃ「彼氏でーす!」

は?

肩に手を回して軽く言い張る湊。

「ぎゃー!嘘ー」

皆は湊の言葉に騙されている。

そんな時、心愛が私の隣に来て大声で

「湊さんは、楓のお兄さんだから!」

と言ってくれた。
本当に友達って頼れるなって実感したときだった。
私だったら絶対、誤解されたままだったと思う。

「どうも(笑)」
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