キラキラ☆サン ビーチ
「愛川、いる?」


「…………」



背中から聞こえる桐谷の声。


ドア1枚越しのあたしたちの距離。


「いるだろ?
まぁ、聞いて」


「…………」



声を出したくたって、出やしない。


きっと、声にならないだろう……


「さっきのやつなんだけど…
気にしないでくれ。


でも……」


でも……何?


その続きは何なの?


ねぇ、桐谷……


教えてよ。



「俺、マジで愛川の事好きだから。
中学の頃からずっと、ずっと……


だから……俺の事少しでもいいから考えて。

じゃ、明日よろしくな。
お休み」


パタパタスリッパが離れていく。


桐谷の突然の告白。


この先、あたしどうしたらいい?


わからないよ……







< 57 / 83 >

この作品をシェア

pagetop