明日への扉
「大丈夫!私も一番後ろだったから、気付いただけ。他の人は見てなかったよーん。」



焦る私に、肩をコツンとあててくる。



「あっ、あれは別にっ! それに、柴田には彼女いるんだよ。」



「でもさー、一緒に帰ってるとこなんか見た事ないし。デートしたって噂も聞かないよ。」



「…そうだけど…」



確かに、純ちゃんとヒロくんみたいにラブラブなトコは、見た事ない。




でも…





「とにかく、まず合格する事だよ! 同じ高校に入れなきゃ、繋がりなくなるしね。」



背中をポンと叩かれ、うなずいた。



そうだ。篤史の事だけじゃなく、私の人生もかかってる。







それから勉強に集中し、無事、入試を終えた。




大丈夫かなぁ…





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