明日への扉
「どうして? この前、コーチに怒られたから?」



優しい副部長の声に、うつむいてしまう。




数日前、練習中に私だけコーチから怒られた。



『何となく打つな!もっと考えろ!』と。



まだ自分の思うようにボールを操れない私は、『そんなの、まだ無理!』と、確かにムカついた。






「いえ、それが一番の原因じゃないです。一年やってきて、ついていくのに精一杯で…。 戦力にもなれないし。 もう、いいかなって……。」




入部した時、私と同じスポーツ経験のない初心者が、数名いた。



でも次々と辞めてしまい、今は私だけ。



中学から続けてる人達との差は大きくて。


私は、足を引っ張ってる気がしてならない。




一年頑張ったけど…



もう、いいかな。




私が、ここにいる意味もないし。





それに…




時々、千佳が篤史にアタックしてる話を聞くのが、辛くもあった。







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