明日への扉
「…終わったぁ…」




ステージを降りた所にある、倉庫のマットに大の字に寝転んだ。




打ち合わせ通りに、出来たと思う。



少しジョークを入れた部分は、笑い声も聞こえたし。




美穂は候補者として、ステージに残ってる。



ん?



吹き抜けの天井を見上げると、二階の通路に人影が動く。



良く見ると…



篤史が覗きこんでる。




うわっ! 見られてる!!



慌てて起きると、倒れこんだ勢いで、スカートが太ももまで上がってた。




きゃあー!


足見られたぁー!!




急いでスカートを下げたけど、もう顔が上げられない。



何で、あんな所にいるのよ! バカ!!



走って倉庫を出た。








そして投票の結果。


うちのクラスの二人は、会長になれなかった。



でも立候補者は、副会長、書記など、全員が役員になる。




美穂は、篤史と一緒に生徒会の活動をする。




ちょっと…




うらやましい…。






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