明日への扉
「…もう……止めてよ!!」



私の中で、何かがプツンと切れた。



涙が一気に溢れ出す。





「希!」



美穂が駆け寄って、私の肩を抱いてくれた。




「いーかげんにしなよ!! 希、ずっと嫌がってるじゃん!」



美穂の声が教室中に響き、シン…となった。



玲子や純ちゃんも寄ってきてくれた。




「好きとか嫌いとかさー。周りの人間には、関係ない事じゃん。 言われてる側の立場になってみなよ。」



純ちゃんの冷静な、それが逆に凄みを感じさせる声で


更に教室は息遣いも聞こえそうなくらい、静まりかえる。







「…じゃ、続けるぞ。」



先生の声で、止まってた空気が流れ始めた。




私は教室の後ろで三人に囲んでもらい、徐々に落ち着いてきた。







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