【実話】星になったキミへ
「んーんー」

必死の抵抗も虚しく、私の胸に手を当てる健…


「好きなのに…好きなのに…」


健は何度も呟く。

まるで、自分に言い聞かせるように…


「健!!これじゃ、レイプと一緒だよ!痛い!!」
私の声がしゃくり声に変わっていく。

健はいつもより激しく私の胸をもみほぐす。

無理矢理、パンティの中に手が入る。

「ダメだってば!」

濡れてない私のアソコは健の指を頑なに拒否する。

゛痛い!!″

「何で!?俺の事、嫌いになった!?」

そうじゃない!


゛大好きだよ″

だから、辛い…


まるで、健はかすみちゃんの事を忘れたいために私を乱暴に抱こうとしている。

何もかもぶつけるように…

私に愛撫しながら、

「好きだ、好きだ!」

もしかしたら、泣いていたかもしれない。

自分に言い聞かせるように ゛好きだ″ を連呼する。


健の手が、吐息が、体が熱い…

強く強く抱きしめられる。

何処にもぶつけようもない想いを吐き出すかのように…


健のベルトに手がかかる。


「待って!!」

必死に抵抗するが、男の腕力にかなうはずはなく、

゛健が入ってくる″
激しく突き上げられる。

私は、痛いのと悲しいのとで、涙がながれていた。


゛好きだよ!!″

゛好きだよ!!″

゛健、大好きだよ!!″

健の背中に初めて爪をたてた。

このやり場のない想いを刻むように…

それが、私の健に対する答えだった。
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