【実話】星になったキミへ
レイは、私がプロポーズを受けたコトがとても嬉しかったらしく、それからは私のいいなりだった。



欲しい物があれば、何でも買ってくれたし、私がこうしたいと思うコトは、何でも通った。



そして、プロポーズから二ヶ月後、私達は入籍した。


結婚式は、子供を産んでからしようというコトになった。



レイはとても幸せそうだったが、私は健を忘れた日はなかった。



これから、幸せな結婚生活が普通だったら始まるのだろう。



でも、私には苦痛以外の何物でもなかった。



一ヶ月程、レイと一緒に暮らしたが、私は情緒不安定…と、いうコトで実家に帰った。



出産するまで、実家にいると、レイをねじ伏せた。


レイと一緒にいたくなかった。



好きだったはずのレイのコトが、だんだん疎ましくなっていた。



かっこよくて、優しくて、金持ち。



周りから見ればいい旦那だろう。



でも、私にとっては健以外の男なんて。



一緒にいるコトは、苦痛だった。



でも、あんなに私にアプローチしてきたレイも、私が一緒に暮らさないコトで態度が変わってゆく。
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