【実話】星になったキミへ
ある日、母が健斗を連れて帰って来た時に、私は目が覚めた。



何やら母の顔が暗い。



「どしたのー??」



「今日先生に、健斗が『情緒不安定』って言われたわ。」



「えっ…。そうなの…。」



私のせいだ。



「じゃぁ、なるべく家に居るようにするから。」



そう言ったものの、私の行動は全く改善されなかった。



私は薬で、完全におかしくなっていた。



今思うと、よくあれだけの量を飲んでいて、生きてるな…って、思う。



この時の私は、誰かに殺して欲しかった。



今まで、『死にたい、死にたい』と、『希死念慮』でいっぱいだったが、ここまでではなかった。



健がホントにいない…。



存在しない……。



なら、私も殺してよ……。


健と私は二人で一つなんだよ。



何で私生きてるの……??


死なせて……。



この時の私は、自分のコトしか考えてなかった。



健斗のコトなんて……。



この頃の健斗の成長を、私は全く覚えていない。



母親失格だった。
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