蜜愛



車に乗って一時間程で、こんな良い海水浴場があるなんて知らなかった。

私は日焼け止めをシッカリ塗ってと、走って車を飛び出す娘に声をかけたら

『テント張るのを手伝え~!』

と被せられる旦那の号令に急かされるように砂浜へと消えていく。

一人、車から荷物を下ろし、慣れないキャンプが不安でもありどこか

夢の中

みたいな、

変な感覚がずっと私を襲う。


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