蜜愛
私は娘をやんわりと引き離して、
で、どんな?と続きを待った。
『いやあ、それが隣のテントだって言うから夕飯一緒にどうかってさ』
旦那が口を開き、ほんの10メートルも離れていない距離にいる家族を指さして言った。
私が視線を移すと、隣のオレンジ色の大きなテントには三人家族が同じように夕飯の支度をしている最中で、
私はそこの奥さんと目が合い、愛想笑いでぺこりとお辞儀をすると、
同じように彼女も人の良さそうな笑顔で返した。