蜜愛
あたしに、話されて困る事なんか、ないわ。
そう意地をはってみても。
弱み。それを彼に握らせてしまう自分のクセ。
……性とでもいうのか。
『じゃあなんで今日ここに来たんだよ』
そう言ってブラウスのボタンを開けられると。
彼の好きだった青い下着があらわになり、
『ほらな。タマコはそういうヤツ、なんだよ……』
そう耳元で囁かれるともう、あたしはあの日の呪縛が蘇るように。
彼に逆らえなくなっていく。