蜜愛
彼は。


『タマコ』という女の子供を育て、

父としてまた、一からやっていく道を迷いなく選びとり。


私はもう。

それを咎めるどんな言葉も持っていなかった。


ただ、蜜柑を傷つけて、私が愛されたいと叫ぶだけの日々から。


今日で、さようなら。



――家族ごっこをした、あの海の日から


一年半が過ぎていた。


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