蜜愛
外した指輪を、飲み込んだ。

セイタのものを何一つ、私のカラダに宿す事ができなかった。

せめて、この指輪だけは。

永遠に私の中で、埋もれてほしい。

いつか、この命が尽き、体を焼かれて灰になった時。

真っ黒になったこのリングが

白い骨に紛れこんで

私達の時間の証明になったら、いい。



そんな事を、思いながら。



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